羈旅的日剰備忘録

或る種の逃避記録

北風吹けば

舊暦九月二十九日の木枯らしもどき
朝からびうびうばうばうと風吹き荒び、電線頻りに鳴って時折家屋も靡けども、不可思議なことに風に冷たさ無く、最高気温は22度もあった。
しかしこれは冬の渥美の気違ひ風の予習に他ならないのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
保美村より伊良古崎へ 壱里計も有べし。三河の國の地つヾきにて、伊勢とは海へだてたる所なれども、いかなる故にか、万葉集には伊勢の名所の内に撰入れられたり。此州崎にて碁石を拾ふ。世にいらご白といふとかや。骨山と云は鷹を打處なり。南の海のはてにて、鷹のはじめて渡る所といへり。いらご鷹など歌にもよめりけりとおもへば、猶あはれなる折ふし
 
鷹一つ 見付てうれし いらご崎

    松尾芭蕉 笈の小文伊良湖崎  貞亨4年11月12日)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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昨日から本日にかけて、香港ホンハムの福澤殯儀館にて、小村由樹君の葬儀が無事執り行はれたやうです。

福澤殯儀館

 

 

 
あらためて小村由樹君の冥福を祈ると同時に、先日奥さんのジェニファーさんの依頼で書き送った文章もここに掲載させて戴きます。
なお、英文への飜譯はやはり旅行友だちである上田家の皆さんに助けていただきましたことをここに記しておきます。

 

 

↑新たに發見した動畫