羈旅的日剰備忘録

或る種の逃避記録

流石は雲中バーフバリ

舊暦九月十八日

朝からラスボス感溢れる天氣雨。
雲中浮游菩薩の氣配有り。

 

 

 

 

「バーフバリ」は幾世代にも亘る長大なる叙事詩なので感想も含めて内容を語ることはほぼ不可能だ。
印度映畫と言ふ時点で既に突っ込み処満艦飾であるし、撮影&加工技術の飛躍的進歩から何度もスターウォーズを観てゐるのか始皇帝を観てゐるのかわからんよーになったし、兎に角全ての表現が大仰で大袈裟で現實離れしており極めて我輩好み。歌も踊りも勿論有るが、民衆を扇動鼓舞し観てゐるだけでワケがわからんなりに超壮大な結末に満足感を得て仕舞ふやうに出来てゐる。
歴史スペクタクルの風體と語法を採り乍らもヒンズー教の経典のやうでもあるし、SFなのか戀愛故事なのか、はたまた怨嗟と復讐の物語なのかどうか、兎に角全ての要素が入ってゐるので、開始早々に食傷氣味になる者もゐるだらうが intermission さへ無事乗り切れば、あとは1時間近く續くエンディングが待ってゐるのでお元氣で御覧あそばせ。
出来れば3Dでなくても良いが、IMAXで観るべき作品だと思ふ。個人的には冒頭から朗々と流れる民謡調の叙事詩朗詠がお氣に入り。
バーフバリ、恐るべし。(-。-;)

#バーフバリ