大志段味古墳群視察
舊暦十二月十四日
歴史の里「しだみ古墳群」整備状況の視察。
志段味大塚古墳の調査に少し関わっただけだが、欠損した墳丘の大胆な復元に驚いた。墳丘を覆ふ葺き石ひとつひとつがコンクリ面に埋め込まれたやうに復元されてゐたが、隙間が多く、築造當時の様相とは違ふと思ふ。階段や手すりが目立ち過ぎでエスカレーターのやうでもあり、景観的には残念だ。
埴輪は焼きものだったが、朝顔形がいくつも割られて仕舞ったやうで、修復されてあった。何者かに因る破損は新聞沙汰にもなったが、30個が壊されて被害総額615萬圓とのことで、1個が20萬圓とはコレ如何に。担當者は此の価格に疑問を持たなかったのだらうか?形状の特殊性と設置環境の特殊性を鑑みても、完全にぼったくりと思ふ也。
それにしても案内板に何カ所か駐車場の記號があったので行ってみたのだが、何処も工事中で使用出来ず、案内極めて不親切である。
東谷山(とうごくさん)山頂に鎮座する尾張戸神社古墳・中社古墳・南社古墳から勝手塚古墳まで全てを歩くとなると、たっぷり丸一日を要する。
白鳥塚古墳の墳丘に撒かれてゐた石英。庄内川上流東濃地
大名古屋驛方面
小牧山方面
猿投山方面
葺き石露出