羈旅的日剰備忘録

或る種の逃避記録

槐多の

農暦六月十三日

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槐多の描けるをあまた見ゆ
槐多の書ける詩を丁寧に咀嚼し
そして槐多の遺書を讀む
二十二年の人生なれば
げに狂はしき火だるま槐多
げに愛ほしき槐多なりけり
 
*************
 
《 遺 書 》
 
 自分は、自分の心と、肉體との傾向が著しくデカダンスの色を帶びて居る事を十五、六歳から感付いて居ました。

 私は落ちゆく事がその命でありました。

 是れは恐ろしい血統の宿命です。

 肺病は最後の段階です。

 宿命的に、下へ下へと行く者を、引き上げよう、引き上げようとして下すつた小杉さん、鼎さん其の他の知人友人に私は感謝します。

 たとへ此の生が、小生の罪でないにしろ、私は地獄へ陷ちるでせう。最底の地獄にまで。さらば。

   一九一八年末
                        
 村 山 槐 多

*   *   *

 

《 第二の遺書 》

 

 神に捧ぐる一九一九年二月七日の、いのりの言葉。

私はいま、私の家へ行つて歸つて來たところなのです。牛込から代々木までの夜道を、夢遊病者の樣にかへつて來たとこです。

 私は今夜また血族に對する強い宿命的な、うらみ、かなしみ、あゝどうすることも出來ないいら立たしさを新に感じて來たのです。其の感じが私の炭酸を滿たしたのです。

 あゝすべては虐げられてしまつたのだと私は思ひました。何度か、もうおそらく百度くらゐ思つた同じことをまた思ひました。

 親子の愛程はつきりと強い愛はありませうか、その當然すぎる珍しからぬ愛でさへ私たちの家ではもう見られないのです。何といふさびしい事でせう。

 しかも、とりわけて最もさびしい事は其の愛が私自身の心から最も早く消えさつてゐることなのです。私は母の冷淡さをなじつても、心に氷河のながれが私の心の底であざわらつてゐることを感ぜずには居られませんでした。私がかく母をなじり、流行性感冒の恐ろしさを説き、弟の手當を説いたかなりにパウシヨラケートな言葉も實は、私の愛に少しも根ざしてはゐないのでした。それどころか、恐ろしい、みにくい、利己の心が、たしかに其の言葉を言はせたのです。眞に弟を思つたのではないのです。私はたゞたゞ私自身の生活の自由と調和とが家庭の不幸弟の病氣等に依つてさまたげられこはれんことを恐れて居るのです。弟の病氣が重くなつては私の世界が暗くなるからなのです。

 ああ眞に弟を思ひその幸福のためにいのつてやる貴いうつくしい愛はどこへ行つたのでせう。またはいつ落としてしまつたのでせう。其れはとにかくない物なのだ。私の心のみか、私の家の中にはどこにもないものなのだ。何たるさびしさでせう。私は母をなじつて昂奮して外へ飛び出し、牛込から乘つた山の手電車の入口につかまつてほんとに泣きました。涙がにじみ出ました、ほんとです。ほんとです。このさびしさが泣かずにゐられませうか。私は泣きました。愛のない家庭といふ世にもみにくい家庭が私のかゝり場所かと思つて。それよりも私を、このみにくい私を、何たる血族だらう。このざまは何だらう。虐げられてしまつたのだ。すつかり虐げられてしまつたのです。もとはこれではなかつた。少なくとも私の少年時代は。

 神さま、私はもうこのみにくさにつかれました。

 涙はかれました。私をこのみにくさから離して下さいまし。地獄の暗に私を投げ入れて下さいまし。死を心からお願いするのです。

 神さま、ほんとです。いつでも私をおめし下さいまし。愛のない生がいまの私のすべてゞす[やぶちゃん注:1980「すべてです」。]。私には愛の泉が涸れてしまひました、ああ私の心は愛の廢園です。何といふさびしさ。

 こんなさびしい生がありませうか。私はこの血に根ざしたさびしさに殺されます。私はもう影です。生きた屍です。神よ、一刻も早く私をめして下さいまし。私を死の黒布でかくして下さいまし。そして地獄の暗の中に、かくして置て下さいまし。どんな苦をも受けます。たゞ愛のない血族の一人としての私を決心して[やぶちゃん注:1980「決して」。]ふたゝび、ふたたびこの世へお出しにならない樣に。

 私はもう決心しました。明日から先はもう冥土の旅だと考へました。

 神よ、私は死を恐れません。恐れぬばかりか慕ふのです。たゞ神さまのみ心に逆らつて自殺する事はいたしません。

 神よ、み心のまゝに私を、このみにくき者を、この世の苦しい涙からすくひ玉はんことを。くらいくらい他界へ。

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Le Quatorze Juillet の憂鬱

農暦六月十二日

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Le Quatorze Juillet
Fête Nationale Françaiseこと「パリ祭」の日曜日。偉人にしてみれば出國記念日也。
無限に押し寄せる大量のコビトども(きゃつらの目的はトイ・ストーリー4またはポケモンまたはアンパンマンまたはスパイダーマンだらう)を押し分け押し分け券賣窓口に大行列、『新聞記者』なる此の上なく地味な電影作品観に出掛けたり。中規模のスクリーンは50人近い観客居って驚く。見たところ大半は年配者で御座った。
暗い畫面では昨今其処此処で見聞きしたやうな事件が黙々と展開し、いずれの場面も既視感著しい。いつしか現實と虚構の境界が限りなく曖昧となり、暗澹冥濛たる氣持ちに成り果てぬ。
此の陰鬱な氣分が直接的な動機ではなく予め予定してゐたことではあったが、歸宅途中に期日前投票に出掛けたれば、何故かは知らねど朝顔の種の下されるもまたをかし。

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何故朝顔の種が貰へるのか? 謎だ

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流石大中華!

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今日の路線界隈と眞夜中のV.S.O.P.

農暦六月初十

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包装がやたら金ピカだもんで1枚あたり1匹の鰻が練り込まれとるのかと思ったら、實際はどえらいぎょうさんバターが練り込まれた超級濃厚な味のパイだで、こんなもん眞夜中に喰っとったらカロリー過多で太ってまうがね。

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こっちは優しくも懐かしい感じのカレー味で御座った。

 

雨の日に

農暦六月初九

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本日の日替はり辯當は天麩羅で御座った! 350圓也

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嗚呼、哀しき胡蝶蘭

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濃い面々だ。
ちなみに左上は「かっぱえびせん」ではない。

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此のタイプは初めて見た

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 コレはびっくり。マジ、であるか?!

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