羈旅的日剰備忘録

或る種の逃避記録

かわらけたそがれ

舊暦十月四日
焼成實験覺書
材料は遺跡採集のシルトであるが、良く練れば平坦な造形は可能。1~2日の天日乾燥を経て七輪での焼成の結果、罅割れや胎土の崩れは無し。色調は7.5YR6/8橙色~5/6明褐色。遺跡出土のかわらけは土中のミネラル分や有機物が長時間に亘り含浸された結果、ややくすんだ色調のものが多いが、焼成直後の發色はこれらに近かったと思はれる。焼成温度は推定500~550度ほど。余り強く力を入れなくても割れて仕舞ふ(硬めで緻密なクッキーのやうな感じ)が、元より使ひ捨てのかわらけなら十分用途を果たすことが出来る。但し、液體を入れる器としては透水性が良すぎて漏れて仕舞ふので、ごくごく短時間の使用しか出来ないが、盛り鹽とか少量の供物の受け皿としては使用可能。轆轤仕立ての土師器皿は粘土が主體で、其の混和材料としてシルトで増量してゐるものもあるだらう。















Bohemian Rhapsody

舊暦十月三日

 

 

 

 

 

 

 

映畫 "Bohemian Rhapsody"
後半のLIVE AID、Wembley Stadiumでの20分にも及ぶライブシーン、涙でIMAXの巨大なスクリーンが滲んで見えなくなって仕舞った。
上映終了後も脱力して仕舞って5分くらい席を立てず。作品の感想は野暮になるから書かないよ。

 

 

 

 

シルト世界

舊暦十月朔日の堆積状況

 

 

 

 

 

 

 

 

今日のトレンチ。
昨日の地点のすぐ近くだが、シルト層に少し粘り氣あったので掌で練り練りして、手捻りのテストピースを作ってみた。乾燥後七輪で焼いてみて、近隣出土の土師皿と胎土や發色を比較してみることにしたのだ。
とは言っても所詮シルト。粘土ほどの粘り氣はないので、5cm以上の輪積み成形は不可だった。昔の人たちは何処で粘土を入手してゐたのだらう。

 

 

日々是好日的

舊暦九月二十九日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日日是好日
樹木希林遺作、になるのかしら。茶事と二十四節氣に従って進む静かな静かな作品。仙女の如き樹木希林の存在感と、黒木華獨特な和の雰囲氣が上手く溶け込んで、物語りを観てゐるのかお点前の稽古を見學してゐるのかわからなくなる瞬間が何度かある不思議な作品。