羈旅的日剰備忘録

或る種の逃避記録

巨佛造立之詔

舊暦七月二十九日
ここ数年、大佛造立の氣運が高まってゐるやうです。
平成最後の年は相次ぐ天變地異と異常氣象の連續で、我が邦にとっては将に厄災と試練の年になって仕舞った。
斯くなる上は改元と共に大いに運氣を轉じ、地上に「巨佛」を造立し世の安寧を願ふ他にあるまいぞ。(地球規模の異變でもあるので最早「大佛」では威光不足であり「巨佛」でなければならないのだ。)
と言ふことで、印象的な眺望に巨佛を造立した場合の模擬畫像をこさえてみました。
SFファンでなくとも知る人の多い象徴的風景ですが、夜になると巨大母船が出現し巨佛の光背となって光り輝き・・(^^;)
(勿論富士山山頂や阿蘇山に巨佛を配しても良いのだが、火山活動が再發してはいけないので、取り敢へず某国の自然記念物上に配置してみたのだ。言ふまでもないが、巨佛は座像でなくても良く、牛久大佛の如き立像でも良い。)
 
※参考文献:『續日本紀天平十五年(七四三)十月辛巳(丁卯朔十五)冬十月,丁卯朔辛巳,詔曰:「朕以薄德,恭承大位,志存兼濟,勤撫人物.雖率土之濱,已霑仁恕,而普天之下,未浴法恩.誠欲賴三寶之威靈,乾坤相泰,脩萬代之福業,動植咸榮.粤以天平十五年歲次癸未十月十五日,發菩薩大願,奉造盧舍那佛金銅像一軀.盡國銅而鎔象,削大山以構堂,廣及法界,為朕智識.遂使同蒙利益,共致菩提.夫,有天下之富者,朕也;有天下之勢者,朕也.以此富勢造此尊像,事也易成,心也難至.但恐徒有勞人,無能感聖.或生誹謗,反墮罪辜.是故,預智識者,懇發至誠,各招介福.宜每日三拜盧舍那佛.自當存念各造盧舍那佛也.如更有人,情願持一枝草一把土,助造像者,恣聽之.此詔,對有意協助者,採包攝態度.異於以往.國郡等司,莫因此事侵擾百姓強令收斂.布告遐邇,知朕意焉.」
※参考電影:"Close Encounters of the Third Kind" 1977